合鴨農法とはどんなものでしょう。 |
合鴨による栽培で、継続3年以上除草剤、農薬、化学肥料を一切使用していない田んぼでのみ、
作られた米で、育苗期間も含めたものです。この米は、生産者の記載を義務づけられています。
合鴨は、草を食べます。稲を食べずに田んぼに生える雑草を食べます。ではなぜ稲を食べないので
しょうか。それは稲の丈が、合鴨よりも高いし、生えたばかりの雑草の方が柔らかくて、
食べやすいからです。それに合鴨はうんかやイナゴなんかも食べます。雑草や害虫を
食べるので、農薬の必要がなくなります。
ところが、合鴨も稲が大きくなり稲穂が実ると、稲穂を食べてしまいますので、
その時には、合鴨を田んぼより引き上げます。
それともう一ついいことがあります。それは合鴨が泳ぐことで、田んぼの土
をかき混ぜてくれます。そうすると、酸素が土に混ざり、根から酸素か゛吸収され、
稲がよく育ちます。
ただ合鴨を育てたり、天敵のからすやきつねから守ったり、田んぼの大きさによつて、
ちょうどいい合鴨を入れる数を決めるのに、経験がいるなど普通の米作りにくらべて、
苦労が多いのも事実です。
黒松内でも合鴨農法に挑戦する農家が |
黒松内の銘酒の原材料のもち米の白鳥米。その白鳥米を合鴨農法で作ろうとする、
意欲のある農家の方が現れました。今年平成13年の米作りより始めるそうです。
認証されるまで三年間かかりますが、心から応援します。
まだ、田植えも始まっていないので、これから田んぼの様子など分かり次第、
随時報告したいと思っています。
2001年北海道新聞7月27日付けの記事で町内のもち米生産農家の今井宣行さん(47)
=町内白井川=の合鴨農法の記事が掲載されました。
アイガモ農法、出足順調の大見出しで以下記事の一部紹介
今井さんは水田5.4ヘクタールのうち0.6ヘクタールで合鴨農法を行っており、5月末に
合鴨五十羽を購入して、飼育し、稲の苗が根付いた六月上旬に水田に放した。
飼育の途中で死んだり、水田に放してからカラスに襲われたりなどしたため、合鴨は
半分以下に減ったが、現在水田には体長30センチほどに育った24羽がいる。
今井さんは合鴨を放している水田で化学肥料や除草剤を一切使っていない。今のところ
除草や防虫などの成果は上がっており、稲の生育状態も通常の水田よりも良いという。
合鴨は出穂期の今月末から八月上旬に水田から出され、役目を終える予定。
今井さんは「収穫して玄米にしてみないと出来ばえは分からないが、(出穂後に発生する)
カメムシさえ防げればうまくいきそう」と話している。
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