Kuru-matsu-nai

カムイ・ワッカの会

Kuru-matsu-nai (黒松内)アイヌ語で和人の女のすむ沢
カムイ・ワッカ アイヌ語で(神の水=酒)

カムイ・ワッカの会は1987年2月 「全国各地の銘酒地酒をこよなく愛し、広くまちづくり

にセンセーショナルなブームを起こすこと」を主旨に結成されました。

1987年2月18日の北海道新聞に「酒酌み交わしまちづくり」「本音で語ろうよ」と紹介され

ました

当時の会員証に「和女の沢にて旨酒呑めばこよい貴方も名酒ファン」とあります。

結成の時より日本酒にこだわり、全国各地の大吟醸酒・吟醸酒・純米酒を呑んで各会員の酒

に対する感性のレベルアップをはかってきました

結成時の会長は (漕洞宗僧侶-小林 正淳氏) 事務局長に(役場職員-故 佐々木 理氏) 

講師に(札幌御酒塾 事務局長-塩田 彦隆氏)でスタートしました。

各会員についても、町長さんをはじめとして、それぞれ職業の異なった、

異業種交流の先駆けとなるような団体でした。

本物の酒と出会い、人と知り合い、語り合い、新しい出会いを楽しみに、旨い肴で一晩を

楽しむ」そんな例会のなかから、黒松内町特産のもち米を使ってお酒ができないだろうかと

いう声がもちあがり、黒松内町に提言を続けてまいりました

その結果として、 

1988年に本格もち米焼酎「木貴(ブナ) しずく 

1992年にもち米の純米酒としては、日本で2番目のもち純米酒「木貴(ブナ)のせせらぎ

1994年に日本で最初のまったく熱処理をしていない生・生のもち純米酒「舞白鳥

1996年に日本で最初のもち米による純米吟醸酒「もち吟醸 木貴(ブナ)のせせらぎ

1996年に黒松内産葡萄(セイベル種13053)使用のワイン「木貴(ブナ)のささやき」と続々と

こだわりのお酒を誕生させました。

このように、正にカムイ・ワッカ「神の水=酒」を演じたことは、

各会員の皆さんが生涯誇りとして持ち続けるものと思います。

しかしながら、会員それぞれがまちづくりに忙殺される中で、

活発な会の活動が疎遠になってきたのも事実でした。

1995年12月22日 カムイ・ワッカの会の創始者の一人であった

佐々木 理」氏の死去という衝撃も重なり会の活動を閉じることとなりました。

しかしながらその精神は今も黒松内のこだわりの銘酒のなかに脈々と受け継がれ、

会員の皆さんのひそかな誇りとして、心の中に生け続けています。

掲載責任者 カムイ・ワッカの会 理事 五位尾 肇


佐々木 理氏は黒松内町特産物加工センターの初代室長として味と安全性にこだわった各種肉加工製品、

チーズ、アイスクリームなどの製品を広く全国に広めた功績は賞賛に値するものです。

43歳の若さで亡くなられた貴男のご冥福を心よりお祈りいたします。


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